0系同士がトンネルですれ違うと車体が膨らむ。

 0系新幹線といえば、日本初、いや世界初の定期運転による高速列車である。

 新幹線に乗ったことがある方なら、新幹線同士やトンネルに入った瞬間の衝撃を感じたことだろうと思う。特にトンネル内ですれ違ったときの衝撃は凄まじい。その時、新幹線の車体がわずかに膨らむというのだ。冒頭では「0系同士が・・・」と書いているが、この現象は、0系や100系でよく発生している現象だ。その後製造された300系から最新の800系の車体も、ほんのわずかながら影響を受けている。

 この現象が発生する原因は、トンネル内の気圧と新幹線車内の気圧に差が出るためで、車体が膨らむということは、トンネル内の気圧が低く、新幹線車内の気圧が気密構造により高いからである。飛行機でもこの現象は発生し、機体は膨張と収縮を繰り返している。なお、新幹線は飛行機ほど大きく膨張したり、収縮しない。しかし、トンネル内走行中に内装の壁がギシギシと音を鳴らしながら、微妙に膨らんだり縮んだりするのは目で確認できるほどなので、0系や100系に乗った時は、ぜひ確認して欲しいと思う。(参考文献:図解雑学「日本の鉄道」西本裕隆著・ナツメ社刊)

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