@始発で始まる帰省旅行

2009年(平成21年)最後の旅行は、地元・佐賀への帰省になりました。

 2009年(平成21年)12月25日。この日をもって、今年の授業はすべて終了した。そして、12月28日。待ちに待った帰省の日。お金がないので、もちろん青春18きっぷを使って帰る。京都から佐賀まで2300円で帰れるのは、本当に魅力的だ。

2009年(平成21年)12月28日(月)

 遅めの電車に乗ると、実家に帰るのが深夜になってしまうので、始発に乗ることにした。そのため、思い切って徹夜した。帰りは、どの列車もだいたい終点まで乗れば良いので、眠っても乗り過ごすことはない。冷蔵庫以外のコンセントを全て外し、ガスの元栓、水道の蛇口を確認して、5時に自宅を出た。外はまだ真っ暗。その上、差すような寒さだった。

 山陰本線花園駅5:15発の京都行きは、113系。始発なのに、先頭車は満席だった。電車は、5:26に終点京都駅に到着した。

 続いて、京都5:44発の快速姫路行きに乗り換えた。こちらは、221系で車内はガラガラ。乗ってしばらくして寝た。大阪駅のあたりで一旦起きたが、再び睡眠。次に起きたのは、神戸市の西に位置する舞子駅。いつの間にか車窓は明るくなっていた。生憎どんより空で、明石海峡大橋は今一つだった。

 加古川駅で223系新快速姫路行きに乗り換えた。これに乗らないと、姫路駅で岡山行きに接続できなくなる。新快速車内は、通勤通学客で混雑していた。終点の姫路駅には、7:54に到着。8:00発の113系各駅停車岡山行きに乗り換えた。幸い、こちらは着席できた。さっきのどんより空とは打って変わって快晴になった。旅行日和になりそうだ。

 再び眠り、起きると東岡山駅だった。この電車は岡山行きだが、すぐ後続の電車は、その先まで走る糸崎行きである。おそらく、岡山駅では既に大勢の利用客が電車を待っているはずだから、座れない……。なので、手前の高島駅で電車を降りた。

   続いてやって来た糸崎行きは、サンライナー色の117系。この形式の座席は、座り心地が良いので、私は大好きである。案の定座れたので、またまた睡眠タイム(下の写真は、終点の糸崎駅で撮影したもの)。

 終点に近づいた尾道駅のあたりで目が覚めた。左手には、海が広がっていた。これを見らずして、山陽本線の車窓は語れない。

 尾道市街を抜けると、いよいよ海は道路を挟んですぐ目の前に見えるようになった。トンネルの多い山陽新幹線では、ゆっくり味わえない車窓である。

   11:05、電車は終点の糸崎駅に到着した。間もなく、広島方面から115系4両編成が入線した。この電車が、折り返して南岩国行きとなる。列の先頭で並んでいたので、席に座れた。

 南岩国行きは、11:14に糸崎駅を出発。三原市街を通り越してしばらく行くと、車窓は一気にのどかな田舎の風景に。電車の速度もあまり速くなくてちょうど良い。

 12:30、電車は広島駅に到着した。ここで乗り換えと食料調達を兼ねて途中下車した。次は、下関行きに乗り換えなければならないが、この電車は広島12:55発。時間があるので、広島電鉄の路面電車を撮影した。撮影時間は、わずか15分ほどだったが、さまざまな電車がやって来た。

 撮影を終え、駅のコンビニでおにぎりを買った後、115系下関行きに乗り込んだ。車内は混雑しており、宮島口駅で進行方向逆向きながら、何とか席に座れた。長距離旅行で立ちっ放しはさすがに辛い。

 電車は昼間の山陽本線をどんどん下って行く。下関駅到着は16:55なので、ひと眠りすることにした。ごとんごとんという柔らかめの振動が心地よい。起きると、乗客はだいぶ減っており、下松駅からは進行方向を向いた席に座れた。終点の下関駅には、定刻に到着。乗り換える前に、今まで乗ってきた115系を1枚撮影した。

 そう言えば、新聞に載っていたが、JR西日本広島支社管内に所属する電車は、あと数年以内で全て黄色の車体に統一されるらしい。他の地域でも、今のような複数色の塗り分けではなく、単色でまとめられるという。気動車も朱色になるという(これでは国鉄時代の再現に……?)。その理由は、塗装費の削減らしい。JR西日本の電車の色は、私個人の意見としてあまり好きではないので、歓迎したい気分がある一方、単色というのも芸がないなぁと思う。

 次の小倉行きは、415系鋼鉄車。ついにJR九州管内に到達である。階段から一番遠い先頭車まで行ってみたら、着席できた。

 関門トンネルを抜け、九州上陸。終点の小倉駅には、17:11に到着した。京都の花園駅を出てから、かれこれ12時間。旅はラストスパートに入った。

 小倉駅で、811+813系の快速荒尾行きに乗り換えた。こちらも着席に成功。途中、福工大前駅で後続特急が遅れたため、5分延発。それよりも、吉塚駅で流れた「原町駅付近で電車と車が衝突し、1時間半程度遅れる」という放送の方が衝撃的だった。

 鳥栖駅には、ほぼ定刻に到着し、1分の接続で早岐行きに乗り換えた。415系1500番台8両編成で、しかもロングシート。乗客の少ない長崎本線にはもったいないほどのキャパシティである。電車は、定刻の19:02に鳥栖駅を発車し、佐賀駅には19:28に到着した。

 佐賀駅までは、父が迎えに来てくれた。その夜は、久しぶりに豪華な夕食となった。

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