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G広島グルメ旅

これは、関東から九州、四国、中国を股にかけた壮大な物語である。

 宮島口駅まで戻り、ここから山陽本線に乗って広島入り。さらに広島電鉄の路面電車に乗り換えて、市中心部に近い胡町電停で下車した。今晩の宿「セジュールイン流川」は、ここから徒歩数分の繁華街にあるという。このビジネスホテルは、インターネットで検索して発見したのだが、5600円で朝食食べ放題付きというリーズナブルさに魅かれて予約した。ただ、電停からホテルに至るまでの道は、ある意味で凄まじかった。繁華街であることは確かだが、風俗店がとても多く、客引きもたくさんいた。京都市の木屋町通も風俗店が集まる繁華街として有名だが、ここまで多いとさすがに引いてしまう。

 ネオンサインの中に、何とかホテルを見つけ、館内へ。周辺が風俗店ばかりなので、嫌な予感もしていたが、実際には清潔感のあるきれいなホテルだった。エレベーターで部屋のある階まで行き、シングルなのでそれぞれ別の部屋に入った。部屋もきれいで、ユニットバスも付いていた。中心部にありながら、これはやはり安い。

 少ししてから食事に出かけた。広島と言えば、お好み焼き!歩いて少し行ったところに、「お好み村」というお好み焼き屋が集まったビルがあるようなので、そこに向かった。ホテルを出る前に、地図付きのフリーペーパーをもらった。クーポンもあるので、少しは安くなるだろう。

 あちらこちらに店があり、場所によっては長い列ができていた。だが、我々の空腹に待つ余裕はなく、たまたま見つけた「お好み焼き 村長の店」に入った。最初、店内は空いていたが、待っていると次々に客が入ってきた。

   お好み焼きを注文すると、すぐに作ってくれた。一方で、手が空いた店員は、空きスペースで自分でお好み焼きを作り、店の奥に消えていった。どうやら、まかないまでお好み焼きらしい。しばらくして、鉄板に載ったお好み焼きが運ばれてきた。ジュージューという音が、食欲をそそる。広島風お好み焼きの特徴は、ぞれぞれの材料を混ぜないこと。生地は生地、キャベツはキャベツ、卵は卵で分かれているのだ。概ねそばが入っているのも、広島ならでは(関西風でもそばが入ることは多いが)。

 アツアツのお好み焼きは、非常に美味しかった。先述したように材料が分かれているので、キャベツの甘みもよく出ていた。これを食べてから、私は自宅でも広島風お好み焼きを作るようになった。一度食べたらはまってしまうのも、広島風お好み焼きの特徴かもしれない。

 お会計はクーポンを使って700円ちょっと。今日の夕食も比較的安く済ますことができた。一旦ホテルに戻った後、私は路面電車の撮影と、貯金を下ろすという目的で大通りへ向かった。繁華街は、21:30を過ぎてもまだ賑やかだった。人ごみを抜け、ようやく大通りに到着。沿道の郵便局で貯金を下ろし、そばの歩道橋から路面電車とともに夜景を撮影した。この撮影ポイントは、以前も行ったことがある。早速、撮影を開始した。路面電車は本数が多いので、旧型車から最新型の「グリーンムーバーマックス」まで次から次にやってきた。

 撮影していると、広島県警のパトカーがやって来て、「客待ちのタクシーは別の場所へ移動しなさい!」とマイクで注意していた。確かに、上から見るとタクシーの数は異常だった。

 30分ほど撮影した後、ホテルに戻った。部屋でゆっくりしていると、連れのイリミとムトゥから「つけ麺を食べに行こう」と誘われ、ホテル近くのつけ麺屋に行った。

2009年(平成21年)8月29日(土)

 日付が変わっても、つけ麺屋は繁盛していた。ちょうど3人分席が空いたので、そこに座った。つけ麺の量やだしの辛さを選ぶことができ、さまざまなニーズに対応していた。注文してから少しして、つけ麺が出てきた。麺の量に対して野菜がとても多かった。でも、これらの野菜もだしと一緒に食べるととても美味しかった。もちろん、麺も然りである。

 ホテルに戻ってから、一旦イリミの部屋に集まり、ささやかな“宴会”を開き、これまでの旅の成功を祝った。明日は最終日。旅が最後まで無事に終わるのを祈るばかりだ。私は部屋に戻り、風呂に入って疲れを洗い流した。そして、「朝まで生テレビ」を少しだけ見て就寝した。

 翌朝。8時前に目が覚め、着替えて1階の朝食会場へ。既に他の宿泊者が食事をしている最中だった。セルフサービスになっており、おにぎりやパン、牛乳やジュースを好きなだけ食べられるようになっていた。旅の途中は、いつも食料を買えるとは限らない。そう考えてしっかり食べた。食べ終わると、入れ替わりでイリミがやってきた。ちなみに後で知ったが、ムトゥのほうは私より先に食べ終わって、部屋に戻っていたらしい。  9:20にホテルを出発。胡町電停から800形の広島駅前行きに乗り、9:50頃、広島駅に到着した。今日は、ひたすら東に向かって旅を進めるのだが、せっかくなので呉線も制覇したいと考え、広島10:06発のキハ47形快速「瀬戸内マリンビュー」に乗り込んだ。自由席車両のボックスは満席だったが、ロングシート部分ながら座ることができた。

 しかし、私も他の2人も、広島駅を出てしばらくして寝てしまった。起きた時には、11:30を過ぎていた。丸い窓の外を見ると、車窓は素晴らしいオーシャンビュー。まだまだ夏が続いていた。

 ちなみに、車両自体が船を模したものになっているため、車内にはオールや浮輪などが飾ってあった。

 12:27、列車は終点の三原駅に到着した。ここで糸崎行きに電車に乗り換え、さらに糸崎駅で岡山行きの電車に乗り換えた。そして、12:45、尾道駅に到着した。本日のメインイベントは、尾道市で尾道ラーメンを食べること。駅のコインロッカーに大きな荷物を置き、早速ラーメン店へ。徒歩15分ほど歩き、目星を付けていた店に到着。しかし、外には長蛇の列ができており、時間を考えると諦めざるを得なかった。そこで、そのすぐ近くにある「尾道ラーメン 壱番館」という店に入った。こちらも店外まで列が延びていたが、さほど長くなく、回転率も良かったので、ここに決めた。

 10分ほど並んで店内へ。注文して数分でラーメンが出てきた。スープに背油が浮いており、見るだけでも美味しそうだ。

 うん、これは美味しい!やはり、スープが違うのだ。まろやかさというか、次々に飲みたくなるそんなスープだった。「ぐるなびグランプリ」の中国エリアモバイル部門で、「尾道ラーメン 壱番館」が第3位になったと宣伝されていたが、その成績に納得である。

 3人とも大満足したところで店を出て、港の岸壁で休憩した。よく晴れており、尾道水道にかかる(新)尾道大橋は夏の日差しに照らされて輝いていた。港の一角では、尾道の歴史が彫られたモニュメントがあった。モニュメントには、西南戦争で「西郷隆盛の決起が近い」という第一報を政府に報告したのが尾道電信局だったとか、今の山陽本線の敷設を巡って暴動が起こったことなどが書かれていた。

 休憩を終え、もと来た道を駅方面へ戻る。途中に「Dolce」というアイスクリーム店があり、デザートとして私とイリミはそれぞれ好みのアイスクリームを注文した。私が頼んだのは「伯方の塩アイス」で、色は水色だった。食べると、少し塩っぽい味がしたが、甘さもあるという不思議なアイスだった。

 さて、時計を見ると、予定の電車までまだ50分以上時間があった。そこで、山陽本線の沿線で撮影を行うことにした。狭い路地や寂れたアーケードを抜け、線路沿いへ。線路にかかる跨線橋があり、構図がちょうど良さそうだったので、そこで撮影した。上り下りとも、普通列車や貨物列車が数分のおきにやって来た。

 撮影地点の近くでは、若い女性がスケッチしたり、古い寺の門があったりして、なかなか良い雰囲気だった。

 そろそろ撮影を終えようと思っていたら、消防車が何台か近くの道路を通過していった。跨線橋から西の方を見ると、住宅街の向こうから黒い煙が立っていた。火事のようだった。

 徒歩数分で、尾道駅に到着した。荷物を受け取り、早速改札内へ。

 間もなく、岡山行きの電車が入線し、15:15に発車した。そして、終点の岡山駅には16:34着。これで、瀬戸内沿岸の一周が完了した。岡山からは、さらに姫路行きの115系各駅停車に乗り換えた。途中から夕立に巻き込まれ、さらに網干駅で先行列車が遅れたため、姫路駅には6分遅れて到着した。少し腹が減ってきたので、姫路駅近くのアーケードにある「ロッテリア」でハンバーガーを食べた。

 駅に戻り、223系新快速長浜行きに乗車。ちょうど車端部のボックスが空いていたので、そこに座った。電車は、18:57に姫路駅を発車。約1時間で大阪駅に到着した。ここで、イリミとムトゥに別れを告げた。ちなみに、2人はこの後、関西空港まで行ったらしい。

 1人になり、旅行の余韻に浸っていると向かいの席に、銀色のドレスを来たオバサンと、サングラスのオヤジが座った。新大阪駅を出た頃までいちゃついた後、オバサンの方はオヤジの方にもたれかかって寝てしまった。一言言う。言葉は悪いが「気持ち悪い!」。公共の場と考えていないのか、この人たちは……。後で、イリミやムトゥに聞いたら、関西一円、特に大阪ではこれが当たり前らしい。東京にもマナーが悪い人はたくさんいるが、大阪(関西)の場合は度が超えている。大阪が東京に勝てない理由が、少し分かったような気がした。ちなみにこの2人、京都駅でも降りず、そのまま大津方面へ行ってしまった。とすれば、京都市山科区在住か、はたまた滋賀県民か……。

 私は、そこから山陰本線に乗り換え、21:02に花園駅に到着した。自宅に帰ったのは、実に5日ぶり。東京、四国、九州、広島と、長い長い旅だった。ものすごく疲れていたが、頭の中では、次に一周プランが浮かんでいた。その名も、東日本一周!いつになるか分からないけど、大学生のうちにやり遂げたいなぁと思う。(おわり)

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