A寄り道しながら

2010年(平成22年)最初の旅行は、佐賀から由布院までの往復旅行になりました。

 列車の撮影をこのあたりで終え、自転車で田園地帯を走った。途中、川に架かる橋の上で由布岳を1枚撮影。春になったら、岸辺も緑で埋めつくされることだろう。

 さて、今度は自転車で荒木地区に出た。この近くに、公衆浴場があると聞いていたからである。場所は、久大本線由布院―野矢間にあった。ところが、タオルを持ってくるのを忘れていたため、入れなかった(ただ、この寒さで自転車に乗ったら、絶対風邪を引いてしまう……)。そのため、由布院駅に早めに戻って、駅ホームの足湯に浸かることにした。次回は体全体で由布院の湯に浸からねば。写真は、「荒木公衆浴場」。

 駅に戻る前に、スーパーによって少し買い物をした。夕方であるためか、店内は賑わっていた。駅に戻り、自転車を所定の場所に戻して借り賃を払った。そして、駅舎内にある窓口でホームの足湯のきっぷを買った。金額は、入場料と同じ160円。きっぷはポストカードタイプで、おまけで「ゆふいん驛」と書かれたミニタオルも出てきた(下の写真)。

 20分ほど“足だけ”浸かっていたのだが、とても気持ち良かった。温泉効果なのか、足だけはぽかぽか、そして、すべすべしていた。

 16:18発の日田行きで帰ることにした。車両は、“YELLOW ONE MAN DIESEL CAR”の愛称があるキハ125形。ロングシート部分ながら座れた。

 車内でうとうとしているうちに、終点の日田駅に着いた。ただ、次の久留米行きは1時間後なので、日田彦山線の大鶴駅を訪問することにしている。早速、17:34発のキハ147形小倉行きに乗り換えた。車内は空いており、ボックスを占領できた。

 列車は、途中、光岡、夜明、今山に停車し、大鶴駅には17:53に到着した。ホームに降り立ったのは、私を含め、3人だけだった。

 大鶴駅の駅舎は、昔ながらの木造だった。ホーム側の壁には、国鉄タイプの駅名表示板に並んで「おつかれさまでした」という手書きの板が掲げられていた。駅前はしーんとしており、駅舎の待合室だけが光っていた。

 駅の入り口に張り紙があった。それによると「1月中旬より老朽化していますJR大鶴駅舎及び夜明駅舎の建て替え工事を行います」とあった。あの夜明駅舎まで建て替えられるとは……。ただ、張り紙には「大鶴駅舎 完成イメージ図」とあり、木造風の駅舎が描かれていた。最近流行りの簡素な箱型駅舎にはならなくて済むようだ。

 間もなく、日田行きのキハ147形が入線した。これに乗り、光岡駅で下車した。この光岡駅も、数年前まで古い木造駅舎が残っていたが、こちらも建て替わっている(写真はホーム側から)。

 久留米行きのキハ125形がやって来た。列車はしばらく停車した後、18:33に光岡駅を発車した(写真は、光岡駅停車中に撮影)。

 席に着いて、流れゆく夜の車窓を眺めているうちに、終点の久留米駅に到着した。続いて乗ったのは、813系各駅停車海老津行き。19:35に久留米駅を発車した。長崎本線の電車が出る鳥栖駅は2駅先だが、ちょうど良い佐賀方面の電車がなかったので、一旦原田駅まで乗って時間をつぶすことにした。そのまま乗り通し、原田駅には19:56に到着した。せっかく原田駅まで来たので、夜の駅舎を1枚撮影。

 その後、20:07発の快速荒尾行きに乗って、鳥栖駅へ。鳥栖駅では、各駅停車肥前山口行き(415系8両編成)に乗り換えた。

 そして、佐賀駅には20:51に到着。寒い夜道を自転車で帰った。本当は、もう少し長く由布院温泉にいたかったが、往復とも鈍行列車なので仕方ない。せっかく下見をしたからには、是非とも由布院温泉について研究したいなぁと改めて思った。(おわり)

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