昔、北海道の十勝三股という駅は、途中から、1年365日、列車が1本も来なかった。

 2004年7月の福井豪雨で、越美北線(愛称:九頭竜線)の一部線路が流失し、それに伴い、代行バスが運行されたのは記憶に新しい。現在は復旧に向けての工事が進められている。

 北海道にも国鉄末期、代行バスの運行された路線があった。士幌線である。士幌線は戦前にはすでに全通していた鉄道路線だったが、戦後の過疎化で乗客がどんどん減り、1978年(昭和53年)12月25日、末端区間の糠平(ぬかびら)〜十勝三股間が国鉄バスによる代行輸送となった。「途中から」とは、この1978年12月25日以降のことである。(ただ、十勝三股だけでなく、糠平〜十勝三股間にあった幌加(ほろか)駅も同様に「途中から、1年365日、列車が1本も来ない駅」となった。)

 そしてその9年後、一部区間の第三セクター化も考えられていた士幌線は、全線が廃止となっている。

昔、北海道の十勝三股という駅は、途中から、1年365日、列車が1本も来なかった。53へぇ

 

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