811系三井グリーンランド編成、消滅か!?

緑のラインに遊園地の「三井グリーンランド」のマスコットキャラクターが車両いっぱいに貼られていた811系三井グリーンランド編成の2本に異変が起きています。

前は三井編成の緑帯なのに、後ろは一般編成のラインに。2007年8月5日・弥生が丘駅で撮影。

 鹿児島本線や長崎本線、それに日豊本線で快速や各駅停車として活躍している811系。同系には、一般編成のほかに、沿線のテーマパークのロゴマークやキャラクターの入った特別編成が3本あった。1本は、「スペースワールド号」、もう2本は「三井グリーンランド号」である。

 ところが、2007年(平成19年)の夏ごろになって、三井グリーンランド編成の2本に異変が起こった。何と、車体に貼られていたロゴマークやキャラクターなどが全て剥がされたのだ。車体側面を巻いていた緑帯もステッカーだったらしく、一般編成と同じカラーリングとなっている。顔回りの白マスク部分は塗装だったため、緑帯のまま残っており、一般編成と三井編成が合体した奇妙な姿になっている。

 なぜこのような姿になってしまったのか。考えられるのは、三井グリーンランドの親会社が変わった(そのため、現在は「グリーンランド」になっている)ことにより、従来のロゴマークでは不都合だったのでリニューアルするか、変更後の親会社が更新費用を出資できるかどうか分からないため、ひとまず走らせているかのどちらかである。今後の動向に注目したいところだが、仮にグリーンランド編成消滅だとすれば、811系の特別編成は、スペースワールド編成1本のみとなる。なお、数年前までは、時刻表に快速「三井グリーンランド号」「スペースワールド号」と明記されており、これらの列車で運用されることが多かったが、今では特に限定されていない。

811系三井グリーンランド編成、消滅か!?写真館

左:現在、右:2年前。分かりにくいが、前面のロゴマークも剥がされている。左:2007年8月5日・鳥栖駅で撮影、右:2005年6月12日・鳥栖駅で撮影。

811系のロゴマークだけ残されている。2007年8月5日・弥生が丘駅で撮影。

キャラクターの跡がシルエットのように残っている。2007年8月5日・鳥栖駅で撮影。

ドア付近。剥がされた後は黒くなっている。2007年8月5日・鳥栖駅で撮影。

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