渋滞知らずの列車にお任せ―2009年有田陶器市臨時列車特集―

今年で106回目を迎えた有田陶器市。今年も多くの列車が応援に駆けつけました。

415系1500番台による快速「有田陶器市号」鳥栖行き。2009年5月5日・佐賀市で撮影。

 高速道路のETC割引による影響なのか、今年はあちらこちらで長〜い渋滞が見られた。私はこの春から京都市に住んでいるが、帰省時に乗った夜行高速バスが大渋滞に巻き込まれ、九州には3時間も遅れて到着した。自動車は便利なようで、時には不便な乗り物と化す。特に、こうした渋滞に遭遇すると、スケジュールがめちゃくちゃになってしまう。

 そんな時は、やっぱり鉄道。時々、突発的な事故や災害で遅れることもあるが、概ね定時運行を行っている。中でも、人が集まるイベント時に、鉄道はその本領を発揮する。毎年100万人もの観光客が訪れる有田陶器市では、今年も多数の臨時列車が運行され、多くのお客様を目的地まで送り届けた。

 さて、当サイトでは、毎年有田陶器市関連の臨時列車を特集しているが、残念ながら今年から九州在住でなくなった上に、帰省中も都合や悪天候で現地に行けず、列車そのものの撮影もわずかしかできなかった。そのため、今年は例年以上に貧弱な内容となってしまったが、ご了承いただきたい。

415系

 毎年入線している415系。今年も快速「有田陶器市号」で運行された。ロングシート車なので、輸送能力は抜群である。九州で最も活躍している旧国鉄形電車だが、独特の唸りを響かせながら、初夏の肥前路を駆け抜けた。

4両で走る415系快速「有田陶器市号」鳥栖行き。2009年5月5日・佐賀市で撮影。

今年最後の快速「有田陶器市号」。2009年5月5日・佐賀市で撮影。

783系

 783系は、普段から長崎本線や佐世保線を走るおなじみの特急列車だが、今年も臨時の「みどり」や「ハウステンボス」として増発され、多くの陶器市客を運んだ。なお、これらの列車には、帰省客や他の行楽客の輸送増強という使命もあったため、陶器市開始前や終了後にも運行された。    

4両で夕方の長崎本線を上る「みどり96号」。2009年5月5日・佐賀市で撮影。

ハウステンボス発博多行きの「ハウステンボス82号」。2009年5月5日・佐賀市で撮影。

787系

 今年も787系が臨時「みどり」(博多―早岐間)として運行された。陶器市終了後の5月6日にも走った。7両編成で、「DXグリーン席」や「グリーン4人用個室」の設定もあった。

早岐行きの「みどり93号」。2009年5月6日・佐賀駅で撮影。

★この他、813系、811系、キハ66系、キハ200・220形などによる快速「有田陶器市号」、817系の臨時列車、787系、キハ47・147形、キハ185系による団体臨時列車も運行された模様である。

 なお、団体臨時列車等の情報は、実際に現地で取材された「kk−58654(旧称:九州鉄道管理局)様」に提供していただきました。ありがとうございました。

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