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寝台特急「はやぶさ」で行く、熊本鉄道物語

2008年(平成20年)の春休みに、友人3人と一緒に熊本に行った時の旅行記です。

 3年連続で、兵庫県に住むI君が佐賀に帰ってくることになった。毎年どこかに行っているのだが、去年と一昨年は福岡県だったので、今年は南下して熊本県熊本市に行くことになった。

 2008年(平成20年)3月30日(日)、私とN君とF君は、佐賀9:08発の各駅停車鳥栖行きに乗った。残念ながら、朝から雨。だから、佐賀から参加した3人ともバス利用だった。

 今回もナイスゴーイングカード(NGC)のお世話になったのだが、鳥栖→熊本間で使う「はやぶさ」は立席利用になるので、ここでは割引が全く適用されないのだ。なので、この区間では「福岡市内⇔熊本・光の森間」の4枚きっぷを使った。また、帰りは熊本→鳥栖間で「リレーつばめ」のグリーン個室を使うことにしているが、こちらは乗車券・特急券のみに割引が適用される。これらは、全てJR九州案内センターに確認して判明した。

 鳥栖駅で「有明」から降りてきたI君と合流。I君は、NGCを持っていなかったので、鳥栖駅でそのまま取得してもらい、その場できっぷを購入した。「はやぶさ」は、定刻の10:36に鳥栖駅に着いた。一番先頭の7号車に乗り込んだ。

 乗車率は、7号車に限って言えば6、7割くらいの寝台に人がいる、または寝具を使った形跡があった。「なは・あかつき」の廃止で、下り列車は関西圏・九州間の利用もいくらか増えたのかもしれない。だが、一部報道によれば、「はやぶさ」は、併結する「富士」とともに来年の春に姿を消すという。新幹線が開業する前準備かもしれないが、区間短縮でも良いので、列車自体は残せないものだろうか。

 4人全員が座れる寝台がなく、うろうろして探していると、久留米駅で降りるという少年が席を開けてくれた。乗車率は、小倉や博多といった大都市の駅を通ってきた割には高かった。各ボックスは仕切られているので、多少話をしても大丈夫だ。久しぶりの対面だったので、話は盛り上がった。車内で1人ずつお土産ももらった。「はやぶさ」は、長距離列車の故か、雨が降ると遅れることが多いが、終点の熊本駅には定刻の11:49に到着した。列車を降り、早速撮影へ。私たち以外にも、10人くらいのファンや家族連れが撮影していた。

 改札口を出て、市電乗り場へ。実は、この旅のメインは、博多と熊本のラーメン食べ比べでもあるのだ。博多代表は、「一蘭熊本下通店」、熊本代表は「熊本ラーメンこむらさきセンター店」。まず、一蘭に行くことにした。やって来た市電は、1090形健軍町行き。車内で1日乗車券(500円)を買った。この1日乗車券はスクラッチ式になっているが、年度末であるためか、きっぷによって有効期限が2タイプ存在した。なお、今回は使わなかったが、この1日乗車券には、熊本城や水前寺公園といった熊本市が管理する施設の割引券もついていた。

 熊本城前電停で下車し、商店街を5分ほど歩くと、一蘭熊本下通店があった。どうやら地下にあるようだ。食券を買って、カウンターに座った。お昼時だったので、2人ずつ分かれて座ることになった。もっとも、一蘭は“ラーメンの味に集中するため”に隣席との間は板で仕切られており、しゃべろうにもしゃべりにくくなっている。5分ほどでラーメンが出てきた。一蘭のラーメンを食べるのは、1年ぶりである。

 麺だけをお替りする「替え玉」を1回だけして、店を出た。今度は、時間潰しのために市電に乗ることにしているので、通町筋電停に向かう。ところが、N君がアーケードの中にアニメ専門店を見つけた。外は雨でどうしようもないので、他の3人はしぶしぶ店内に入っていった。アニメグッズの並ぶ狭い店内には、大勢の人がいた。大半は私たちと同じくらいの中高生だった。

 30分くらいして店を出た。通町筋電停から健軍町行きの8500形に乗車した。車内は1人掛けのシートが並び、路面電車にしては座り心地も悪くなかった。

 13:45頃、健軍町電停に到着した。ところが、I君が1日乗車券をなくすというハプニングが発生。運転士さんは、「他の3人が持っているので、いいです」と許してくれた。その直後、上着のポケットから少し折れ曲がった1日乗車券が発見されたのだった……。

 ちょうど、乗車用ホームには、レトロ電車の8800形101号車が発車を待っていた。私がこの電車を見るのは初めてだった。なので、早速1枚。

 さて、今度は上熊本駅に向かう。やって来たのは、8500形8502号車。日清チキンラーメンの全面広告車だった。長崎にも似たデザインのチキンラーメン車が走っていたような……。

 車内が空いていたので、運転席後ろの席に座った。電車は、雨の熊本を決して早くないスピードで走る。さっき乗った通町筋まで戻ってくると、前方に熊本城が見えた。本丸御殿の復元で、天守閣が半分くらいしか見えなくなったのは残念だが、熊本の新たな観光名所になればそれで良いと思う。

 上熊本駅で30分ほど待って熊本電鉄に乗り換えた。“青ガエル”に乗って、北熊本駅へ。

 初めて気づいたが、この電車の運賃表示器は、デジタルではなく、幕式だった。液晶ディスプレイが登場した今、このタイプを使う電車もなかなか珍しいと言えるだろう。

 北熊本駅で、御代志行きの電車に乗り換えた。構内には、かつて広島で活躍していた旧型電車が留置されていた。

   25分ほどの乗車で御代志駅に到着した。

   だが、何もすることがないので、そのまま折り返し、上熊本駅まで戻った。熊本電鉄の沿線には楽しいもの、魅力的なものが乏しいような気がする。廃線の危機にある熊本電鉄だが、沿線の魅力をアップすれば、観光客の利用も少しは増えるのではないだろうか。

 再び市電に乗って、市中心部へ。辛島町電停で電車を降り、交通センター内にある「熊本ラーメンこむらさき」へ。地下街に店があった。夕方なので、店内の客は多く、遠征帰りと思われる中学生も多かった。

   早速それぞれラーメンを注文した。私は、560円のチャーシューラーメンを頼んだ。ラーメンは、数分で出てきた。

   ラーメンには、全体に熊本ラーメンの特徴であるにんにくチップがまぶされていた。味は、とんこつ系統であるのは確かだが、博多のラーメンにくらべるとこってり感がなく、むしろあっさりしていた。麺は太めで、これも博多のラーメンとの違いだった。普段、博多系のラーメンを食べることが多いので、私にとってはもう少しこってり感が欲しいところだった。

 というわけで、4人全員でラーメン決戦の採決を行った結果、全員一致で博多代表が勝利した。ただ、何度も言うが、今回の“評議員”は、全員が博多のラーメンに食べ慣れており、北海道や東京の人が食べ比べてみたら、全然違う結果になることも考えられるので、お断りしておく。

 時刻は既に17:40を回っていた。雨が降っていたので、暗くなるのが早く、既に道を行く自動車は大半がライトをつけていた。市電に乗って、熊本駅まで戻ったのだが、予定よりも1時間早く着いてしまった。それならば、と帰りのグリーン個室の予約を変更しようと窓口に並んだが、乗車予定より前の列車は全て満席なのだという。仕方がないので、駅構内で時間を潰すことにした。本屋に入ったり、某ドーナツ店で簡単に食べたりしているうちに、あっという間に1時間が経ってしまった。

 19:25、博多行きの特急「リレーつばめ58号」が入線した。自由席、指定席ともに満席だったが、最後尾車両にあるグリーン個室だけはがらんとしていた。これから約1時間、自分たちだけの空間になるのだから、わくわくした。

 早速個室内へ。グリーン車はやはり座席が違う!よく見ると、モケットは「はやぶさ・富士」のA寝台個室のベッドと同じものだった。

   発車してしばらくすると、客室乗務員が車内改札にやって来て、車内販売について尋ねてきた。特に何も買うものはないので、断った。さらにしばらくして、ドリンクサービスがやって来た。飲み物には何種類かあり、私は「かぼすジュース」を頼んだ。車内販売のかぼすジュースは以前にも飲んだことがあるが、これがなかなか美味いのである。一度、飲んでみてはいかがだろうか。

 あっという間に1時間が過ぎ、鳥栖駅に到着した。肥前山口行きの各駅停車に乗り換え、佐賀駅には21:20に到着した。この後、I君は駅前のホテルへ、他の3人はそれぞれの自宅にバスで帰った。翌日は、佐賀市内のアミューズメントパークで一日中遊び、今年から新幹線で帰ることになったI君を見送った。だが、来年はおそらく皆大学に進学するだろうから、九州内の旅行はこれで最後になった。

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