サマーファミリーフェア

JR西日本が主催している九州最大の鉄道イベント「サマーファミリーフェア」の紹介です。

開催される日だけは、500系新幹線の礎を築いた「WIN350」に触ったり、記念撮影をしたりすることができる。

概要

 「サマーファミリーフェア」は、毎年7月20日前後(夏休み最初)の日曜日の午前10時から行われる、JR西日本福岡支社主催の九州最大級の鉄道イベントで、広大な博多総合車両所をフルに活用して行われる。開始時刻の10時からは、所定の場所で、記念の「うちわ」と記念入場券、パンフレットが無料で配布される。

行われる主な行事は、

・新幹線の展示・運転台見学(700系レールスターと500系)
・ミニSL・ミニ新幹線乗車会
・本部棟公開
・新幹線綱引き大会(0系が多い)
・バザー
・ドクターイエローや保守用車両などの事業車展示
・オレンジカード特設発売
・車両ジャッキアップ
・車両部品販売
・台車研修場開放
・新幹線ボディペイントコーナー
・WIN350展示
・新幹線「のぞみ」試乗会(500系・700系B編成)

である。

 この内、人気ベスト3を挙げれば、@車両部品販売A新幹線「のぞみ」試乗会B新幹線ボディペイントコーナーである。

車両部品販売について

 車両部品販売は、多くの鉄道イベントで行われているイベントだが、サマーファミリーフェアは新幹線が主体。なので、新幹線の廃車部品がずらりと並んでいる。入場が開始される午前10時から販売が開始されるが、先着整理券順となっていて、同時に行われる「のぞみ試乗会」の一番列車を取るか、車両部品販売を取るか、非常に悩むところだ。販売されている部品で最も人気なのが「方向幕」。しばしば0系の「ひかり」タイプや「臨時」、JR東海の「静岡」などの「掘り出し物」が出てくるので、周辺は異様な殺気に包まれる。他にも0系の「鼻」が丸ごと5000円で売られていたり、車両番号や銘板、「グランドひかり」の食堂車の椅子が売られていたりするなど、喉から手が出るほど欲しい商品が並んでいる。優しい「係りのおじさん」もいて、運がよければ、おまけをくれる。

新幹線「のぞみ」試乗会について

 新幹線「のぞみ」試乗会もサマーファミリーフェアの一大イベントだ。中央ゲートをくぐると、右手にはるか遠くまで続く人々の列が・・・。歩いて数分以上かかるので、500mはあるだろう。これは「のぞみ」試乗会の整理券(乗車は無料)をゲットするために並んでいて、配布開始30分前までに並んでおかないとゲットできなかったり、何とか取れても午後の列車だったりする。2003年(平成15年)までは博多総合車両所の倉庫と博多駅を往復する、500系2本、700系2本の計4往復で運行されていたが、できるだけたくさんの人に乗車してもらうために6往復とした。その代わり、車両所から博多南駅までと距離が短くなった。車内では車掌さんの新幹線に関する案内放送や客室乗務員によるグッズ販売が行われる。

ボディペイントコーナーについて

 ボディペイントコーナーは、要するに「新幹線への落書き」だ。普段絶対にできない新幹線への落書きとあって、子どもを中心に好きな絵やさまざまな禁句が描かれている。中には、身軽な体を活用して車両によじ登って描く人もいる。ちなみに、最近行われた3回のサマーファミリーフェアでは、100系V編成の食堂車や2階建てグリーン車が必ず犠牲になっている。

アクセス

 会場までの交通は、博多駅からの場合、博多南線で博多南まで行けば、そこから西鉄バスを使用した無料シャトルバスで直行できる。無料シャトルバスは、車両所がある那珂川町の役場行きも運行されている。また、博多南線はサマーファミリーフェアがある日に限り、回送列車を使用して大増発される。運用されるのは0系と100系である。他にも、鹿児島本線の春日駅や西鉄春日原駅からはバスを、鹿児島本線の南福岡駅からはタクシーを利用するという手もあるが、こちらは各自負担となる。

サマーファミリーフェア写真館

―車両部品販売編―

販売の様子。人数が多いときは、購入可能数や購入時間などが制限される。

―新幹線「のぞみ」試乗会編―

試乗会で運行される700系B編成。

―ボディペイント編―

落書きされた四つ葉マーク。だが、こんな高い所をどうやって・・・?

―展示車両編―

ドクターイエローも展示される。

注)2005年(平成17年)から、このイベントの開催は全ての項目で中止されています。

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