山手線は、環状線では無い。
山手線の列車といえば、日本の首都のど真ん中をぐるりと一周している列車であり、2005年に長年親しまれた205系が撤退したことで、ファンを中心に注目された。 だが、山手線自体はぐるりと一周していない。「ぐるりと一周している」のは列車の運行上のことだ。実は、「山手線」として正式に名称が付いているのは、品川から外回り(渋谷・新宿・池袋方面)で行った先の田端までの区間で、そのほかの区間は、2つの線区からなっている。どこで何という路線で区切られているのかというと、田端〜東京は東北本線、東京〜品川は東海道本線と分けられている。ただ、所々で線区名を分けてしまうと、乗客が混乱するため、一つの運行系統として「山手線」の列車は環状で運行されている。ちなみに、
「京浜東北線」と「埼京線」という路線も、正式名称ではない。「京浜東北線」は大宮〜東京を「東北本線」、東京〜横浜を「東海道本線」、横浜〜大船を「根岸線」としていて、「埼京線」の場合は、大崎〜池袋を「山手線」、池袋〜赤羽を「赤羽線」、そして赤羽〜大宮が「東北本線」となっている。また、「埼京線」の列車によっては、「東京臨海高速鉄道りんかい線」や「川越線」に乗り入れる列車もある。これらの線区も乗客が混乱しないように付けられた名前だ。ちなみに、同じ環状運転を行っている大阪環状線は、全線「大阪環状線」である。山手線は、環状線では無い。25へぇ