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A岡山駅の起床

わけあって、私は2007年(平成19年)9月23日発の「あかつき」に乗り込みました。

2007年(平成19年)9月24日(日)

 日付が変わった。列車は、新山口駅など山口県下の主要駅に停まりながら、東へ東へと突き進んだ。時折、機関車の唸りも聞こえてきた。九州発着の寝台特急が電車化されるのならば、それについては賛成だが、ゴクンガコンと時折かかるブレーキの軽い衝動に揺られていると、やっぱり旅情があるのは機関車牽引だなぁと感じた。課題が終わった2:30、ようやく布団の中に入った。列車到着は5:01なので、部屋に設置してある時計を4:30に合わせて寝た。わずか2時間しか寝られないが仕方ない(下の写真は、深夜のB寝台「ソロ」の通路)。

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 ピピピッピピピッピピピッ……。4:30、私はこの音で目覚めた。列車は、すべるように真っ暗な山陽本線を突っ走っていた。

 列車が減速し、蛍光灯がこうこうと光るホームに滑り込んだ。倉敷だった。誰も降りる気配がなく、すぐに発車した。

 4:50、そろそろだ、と思い、降りる準備を始めた。カメラ、財布、きっぷ、それに寝る前に勉強した英語の課題……などなどを確認した。すると、ドアをコンコンとノックされた。車掌さんだった。車掌さんは「まもなく岡山です」と告げた。昨晩乗ったときは、JR九州の車掌さんだったが、今はJR西日本の車掌さん。旅客の降車駅情報が、きちんと引き継がれたのだろう。まさに数百kmに及ぶ壮大なる鉄道マンのリレーである。

 列車が減速を始めた。岡山に着くのだ。停車の少し前に部屋を出て、デッキに向かった。「ソロ」を利用したと思われる男性がデッキにいた。早朝なのに、私以外の降車客がいるとは思わなかった。列車が停車し、ドアが開いた。岡山駅では、機関士さんが交代するので、2分停車する。なので、編成全体を撮影すべく、先頭の方に向かった。すると、レガートシート車やB寝台車からは、ぞろぞろと乗客が降りてくるではないか。ざっと数えて15人はいただろう。下関駅で乗った少年も降りていた。

 機関車付近では、ちょうど機関士さんの交代が済んだばかりだった。早速、写真撮影。「なは・あかつき」を岡山駅で撮影するのは、昨年の冬に続いて2回目だが、乗り場が変更になり、ホームの長い番線に入ってくれたおかげで、機関車をきちんと撮影できた。

 列車は間もなく発車し、闇の中へと吸い込まれていった。さて、私は朝から岡山電気軌道の制覇をすることにしているが、まだ走っていないので、岡山駅構内で休憩することにした。新幹線乗り換え口そばの椅子に座り、文庫本を読んで時間を潰した。売店の前には、新品の新聞が積まれていた。朝がまだ始まっていない証拠である。5:45頃、駅員が改札口に登場、6時前になって、だんだんと騒がしくなってきた。どうやら、始発の新幹線に乗る乗客たちらしく、大半が家族連れをはじめとする行楽客や大きなスーツケースをゴロゴロと引きながら急ぐ出張客だった。売店のシャッターが開き、さっきの新聞が中に取り込まれた。静寂から雑踏へと変わっていく過程は、駅全体が起き出し、今日一日の活動を始めているように感じられた。毎日この繰り返しである。駅は人間と何ら変わりないではないか。私はそう思った。

 退屈になってきたので、何か面白い列車が停まっていないものかとホームに向かうと、何やらカラフルな列車が停まっていた。こ、これは!ジョイフルトレインの「ユウユウサロン岡山」だった。しかも、JR西日本にはわずか2両しか在籍していないEF64形0番台(9号機)の牽引である。ホームでは、3人ほどの人が撮影を行っていた。後で「鉄道ダイヤ情報10月号」で確認してみると、この列車は回送だったようである。

 そろそろ、高松・出雲市行きの寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」が入線する頃である。「サンライズ瀬戸・出雲」は、岡山駅で切り離し作業を行い、それぞれの目的地に向かう。外はすっかり明るくなって、青空が広がっていた。

 6:27、「サンライズ瀬戸・出雲」は定刻に入線した。ざっと見た感じでは、今日の乗車率はまずまずのようである。作業員さんが乗り込み、早速切り離し作業が開始された。周りでは、乗客たちがこの珍しい光景にさかんにシャッターを切っていた。

 作業はすぐに完了し、「サンライズ瀬戸」は発車するだけになった。「サンライズ出雲」もヘッドライトをつけ、発車を待っていた。

 6:31、「サンライズ瀬戸」が先に発車した。

   「サンライズ出雲」はその2分後の発車なので、乗客たちは車内に戻った。

 「サンライズ出雲」は、岡山駅を定刻に発車した。それにしても、機関車牽引に比べると意図も簡単に作業が完了するものだ。旅情の観点では機関車牽引だけれども、ムーンライトシリーズを含め、夜行列車が時代に適合して行くには、豪華寝台特急を除けば電車化しか生き残れないと感じた。

 さて、お次は岡山電気軌道を全線制覇する「岡山ローラー大作戦」の実行になるわけであるが、今日はまず東山線に乗り、折り返して西大寺町電停で下車、徒歩で清輝橋線の新西大寺町筋電停まで移動し、清輝橋行き電車に乗り、清輝橋電停で折り返して岡山駅に戻るという計画を立てている。岡山駅前電停には、清輝橋行きと東山行きの両方が停車していたが、東山行きが先に発車するようなので、計画通り、そちらに乗った。

 6:45、電車はわずか数人の乗客を乗せて岡山駅前電停を発車した。岡山電気軌道は、特例区間を除いて140円均一運賃で、1日乗車券は500円である。今回は4回乗るので、合計560円。つまり、1日乗車券を買った方が安上がりということになる。ということで、私は信号待ちの間に運転士さんから1日乗車券を買った。1日乗車券は、MOMOの絵が載っていて、日付のスクラッチ部分をはがして使うようになっていた。

 電車は、朝の中心市街を走り抜けると住宅街の中に入り、道幅も狭くなった。停留所によっては、安全地帯だけがあるというところもあった。

 6:58、電車は終点の東山電停に到着した。

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