Bボンダイビーチ

管理人にとって初めての海外。行き先は、南半球のオーストラリア。

 入国審査場へ続く通路を歩く。日本から来た便なので、日本語が飛び交うことは不思議ではないが、私たちの学校の生徒の周りだけは、佐賀弁が飛び交っていた。通路はリニューアルされたばかりなのか、真新しいカーペットが敷かれていた。途中には、ペットボトルや食べ切れなかった食料を捨てるゴミ箱があった。

 ようやく入国審査場についた。多くの入国者に対応するため、カウンターが横にずらりと並んでいた。だが、ジャンボジェットから一気に客が降りてきたものだから、どのカウンターにもすぐに長い列ができあがった。

 私の順番が回ってきた。入国審査官が“Good morning.”と言ったので、私も同じように返した。そして、私の顔とパスポートの顔を見比べた。同一人物であると確認し、判子を押して、“Thank you.”と言ってパスポートを私に返した。これで入国審査完了である。審査場を出てすぐにあったフリーペーパーのガイドブック(間違って英語版を取ってしまった)を頂いて、預け入れ荷物受け取り所へ。

   ベルトコンベアが動き出した。そろそろ荷物が出てくるだろうと思っていると、突然ボン、ボン、と投げ捨てるかのようにベルトコンベア上に投げ出された。もはやお客様の荷物を扱っているとは思えないほどの荒さで、私のスーツケースにも日本を出発したときにはなかった傷がついていた。そう言えば、スーツケースを買ったときに店員から「海外に行きますと、預け入れ荷物を受け取る際に投げられて傷がつくと思いますので、表面がつるつるしたものよりも、ざらざらしたものの方がおすすめです」と言っていた。なるほど、このことか・・・・・・。

 全員荷物を受け取ったところで、一旦集合となった。荷物検査があるらしい。検査官と犬がやってきた。犬は荷物のにおいを一つ一つ嗅いでいって、ついに私のところまで来た。もし引っかかったらどうしよう、別に変なものは入れていないのだが・・・・・・と思っていたが、それは杞憂に終わった。女子たちは犬を見て「あっかわいいー」と言っていたが、私から見れば、結構怖い顔の犬だったが・・・・・・。

 その後、外に出て一旦待機。その間、トイレに行く人もいれば、荷物の中身を確認する人もいた。ロータリーにはタクシーが停まっていたが、よく見ればトヨタ車だった。

   バスの方に移動すると言うことで、民族大移動が始まった。白いバスが停まっていて、スーツケースをサングラスをかけたイケメンの運転手さんに渡して乗車した。車内は黒いモケットの座席に黒い内装など、車体の白とは対照的だった。後ろの方にはトイレもついていたが、担任の先生から「使用禁止」と言われた。なぜなのかは分からないが、利用すると別料金が必要であるなどの規則になっているのだろう。

 ここからは、現地ガイドさんが乗務した。バスが走り始めたところで、ガイドさんが自己紹介を始めた。ガイドさんは、シドニーに住んで20年になるそうで、時折運転手さんと話していた。もちろん、英語である。

 先ほども述べたように、オーストラリアは左側通行だ。しかも、日本車の割合がかなり高い。トヨタ、ホンダ、スバル、三菱が多く、マツダ、ダイハツ、日産などが少数派ながら走っていた。道路標識も日本と似ているものがあった。街の雰囲気は、日本とはぜんぜん違うのだが、片側3車線の道路だけを見れば、福岡県の国道3号線あたりを走っているような感覚になった。

   まず最初に行くのは、シドニーではかなり有名だという「ボンダイビーチ(The Bondi Beach)」。住宅街を通り抜け、商店街を通り、 

  ボンダイビーチに到着した。

   ビーチに向かって歩いていると、路線バスがやってきた。“PREPAY ONLY”(前払いのみ)、“No tickets sold on bus.”(バス車内では、きっぷを発売しておりません)などと表示しており、日本のバスとは、乗車方法がだいぶ違うようだ。

   海をバックに記念撮影を行った後、しばらく自由行動となった。なので、私は海やビーチの様子を撮影することにした。

 

 

 撮影していると、女子たちが「写真撮って〜」と私にカメラを渡してきた。1台や2台なら大丈夫なのだが、いっぺんに渡されると持つだけでもものすごく大変だった。でも、撮り終わると「ありがとー」と言ってくれるので、やりがいはあった(イメージアップにもなるし・・・・・・)。この後も、様々な場面で撮影を頼まれ、そのたびに同じ写真を5枚、10枚と撮った。

 11:30。出発時刻になった。バスは、海沿いにしばらく走った。港には、たくさんのヨットが停泊していた。ガイドさんによれば、シドニー市に住む家庭の4軒に1軒は家庭用のヨットを持っているという。

 バスはシドニー市街地に入った。縦型の信号機がずらりと並んでいた。縦型の道路用信号機は、日本だと雪国で多く見られるが、これは積雪時に積もる面積を小さくすることで、重みによる倒壊を防ぐためだという。だが、ガイドさんの説明によれば、「シドニーに雪が降ることはなくて、冬でも最低気温は滅多に5℃を下回らず、シドニー市民は一生に一度で良いからホワイトクリスマスを楽しみたいと思っています」ということだった。そう言えば、ハリウッド映画に出てくるアメリカの信号機も縦型だ。日本だけなぜ横型なのだろうか。

 2階建てバスとすれ違った。2階には屋根がなかった。

 車窓からは、「セント・メアリー大聖堂」や「シドニータワー」が見えた。ちなみに、ネズミの載った旗がはためいているが、これはこの近辺に中国系移民が多く住んでいるため、今年の干支にちなんだものだという。

 バスは、オペラハウスやハーバーブリッジに程近いロックス地区(The Rocks)に到着した。ここで昼食をとることになっている。

 ロックス地区は、ヨーロッパからの移民が初めて訪れたところで、古い建物が多く残る観光スポットだ。レストランも古い建物を改装したらしい。2階にあがって、奥の部屋に案内された。おしゃれで、静かなレストランだった。

 全員が席に着いたところで、食事が運ばれてきた。

 食事が運ばれたところで、学年主任の先生が今後の予定について説明した。15:15〜15:30までオペラハウス、その後、ブルースポイントと呼ばれる場所に行くという。そして、嬉しいお知らせが。「皆の協力で、予定より早く着けました。なので、食事を終えた人から、自由行動をしても良いことにします。時間は14:15までです。ただ、これは明後日(24日)の班別自主研修の練習だと思ってください。遅刻した班は、班別自主研修をさせませんので。以上」。そして、「いただきます」となった。

CSAGA ROSE

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