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EThe Manly

管理人にとって初めての海外。行き先は、南半球のオーストラリア。

 

2月23日(土)

 翌朝。目を覚ますと、窓から朝日が差し込んでいた。朝か・・・・・・と思って、腕時計を見ると何と10:45!朝日じゃないし。「明日の朝は、何時に起きてもいい」とは言われたが、これはさすがに寝すぎである。F君は起きているのかと思ってベッドの上段を見ると、寝てるし・・・・・・(後から聞いたら、5:45頃起きて、しばらくするとホストマザーも起きてきたという)。

 パジャマ代わりのジャージから半そで長ズボンに着替え、F君を起こした。ベッドメイキングを必ずするように言われていたので、ベッドの毛布や枕を整えてから、2階にあがった。階段のそばにあるパソコンでは、カトリーナが何かを作っていた。ホストマザーは、あの景色のよく見えるテーブルのところでコーヒーを飲んでいた。少し嫌な顔をされるかな、と思ったが、ホストマザーは“Good morning.(おはよう)”と笑顔で迎えてくれた。

ホストマザー:よく眠れた?

私:はい。ですが、寝すぎました。

ホストマザー:Don't worry.

 そして、朝食のシリアルの種類を選ぶよう言われたので、チョコレート味を選んだ。シリアルは、日本でもごく普通に見かけるもので、皿に入れてミルクをかけて食べるという食べ方も同じだった。一緒に出された野菜ジュースもおいしかった。

 食べ終わって、皿をキッチンのところに戻した。ホストマザーはどこに行ったのだろうか、と探すと、さっきのパソコンのところにいて、カトリーナやホストファザーと何やら話していた。私が、“What are you doing?(何をしているのですか?)”と尋ねると、ホストマザーが“Magazine.( 雑誌)”と言って、持っていた雑誌を見せてくれた。パソコンの画面には、バレンタインデーやしばしばスポーツ界で問題になる「ドーピング」に関する記事が映し出されていた。本当に雑誌の原稿を作っているようだ。ただ、何だかトラブルが起きたらしく、ああでもない、こうでもないと困っているようだった。

 部屋に戻って待機した。ホストマザーの「買い物に行くから準備しなさいね」という声が聞こえたので、カメラと財布を持って2階にあがった。カトリーナも一緒に来るらしい。ホストマザーの準備が整うまで、私は少し外に出てみた。空は透き通るように青く、雲ひとつない快晴だった。

   一旦家の中に戻り、ホストマザーやカトリーナと一緒に外に出た。ホストマザーが乗りやすい位置まで車を出し、昨日と同じように、私は助手席に、F君とカトリーナは後ろの座席に座った。ホストマザーが「カメラと財布は持ったの?」と私に尋ねてきたので、このとおりとばかりにカメラと財布を見せた。ホストマザーはにっこり笑い、“OK,let's go.(じゃあ、行きましょう)”と言って車を出した。「途中、オフィスワーク(正しくはOfficeWorks)に寄るけどいい?」とホストマザーが尋ねてきた。「オフィスワーク」という名前からして、もしかするとさっきの雑誌の出版社かもしれないと思い、「大丈夫ですよ」と快諾した。

 車は2車線の道路をすいすい走る。途中の交差点には、たいてい中央に丸い安全地帯があり、直進する場合でも、それを回り込むように行かなければならない。だが、よくよく考えてみれば、これは交差点でスピードを落とす必要があるので、交通安全上は効果的だと思った。日本よりも比較的道の広いシドニーだからこそ設置できたのかもしれないが、日本にも導入しようと思えばできることである。

 道の両側に学校の校舎が建っていた。ホストマザーに聞けば、私立の学校らしい。「うちにとっては、高くてとても行けないわ」なんてことも言っていた。一旦大通りに出て、しばらく行くと、右手に“OfficeWorks”という看板を掲げたガラス張りの建物があった。

   車を降り、店内へ。この店は、出版社ではなく、日本でもよく見かけるホームセンターだった。 店内には、日本製や日本企業の製品がずらりと並んでいて、高く積まれたプリンターには「Canon」と書かれていた。だが、このプリンターは“Made in Vietnam(ベトナム製)” だった。他にも、韓国製のプリンターも並んで置かれていて、民族衣装に身を包んだ女性がこちらをじっと見ていた。

 奥にカウンターがあった。後ろの方では、従業員がせっせと何かを運んでいた。表示などを見る限り、写真のプリントも受け付けているらしい。ホストマザーがここにやって来たということは、雑誌の印刷や、あるいは出版社への代行手配もできるということだろうか。

 ホストマザーが注文をしている間、私は売り物を見て歩いた。ゲームソフトやマウスといった電子部品から、ノートやペン、便せんといった文房具まで売られていた。ちなみに、文房具は大半が中国製だった。10分ほど待って、ようやく注文が終わった。

 車に乗り込み、20分ほど走った。車は狭い路地に入り、地下駐車場の中へと入っていった。エレベーターで地上に出ると、そこはカモメの飛ぶ海辺の賑やかな街――The Manlyだった。

   まず、海水パンツとビーチサンダルを買うことになり、1軒目に入った。良さそうなパンツがあったので、値札を見てみると、“79.99$”とあった。1A$=100円とするならば、約8000円である。高すぎなので、次の店に行った。次の店も同じくらいの値段だったが、何とか安いものを見つけようとひとつひとつ見てまわった。それを見た若い女性店員から、“May I help you?(いらっしゃいませ。何にしましょうか?)”と声をかけられた。今のところ安いものは見当たらなかったので、私は取りあえず、“Just looking.(見ているだけですよ)”と返した。店員は、無理に勧めることはなく、「分かりました」という趣旨の発言をして店の奥へと戻っていった。こういうやり取りは、学校の英語の授業でもしばしば出てくるので、助かった。

 3軒目。ようやく手ごろな値段のパンツが見つかった。16.99$。デザインも悪くない。観光地の店であれば、だいたいこんなものであろう。レジで清算してもらい、ビニール袋に入れてもらったところ、「17$頂戴します」と言われた。え?残り1¢は?と思ったが、1¢くらいいいやと思って、もう一度店の奥に行って品定めをした。

 でも、あの1¢は・・・・・・。消費税にしては額が小さすぎるし、一体何なのだろう。あ、もしかして、この袋の値段か?日本のスーパーでいうレジ袋よりもはるかに薄い青いビニール袋が、どうやら端数の1¢らしい。なるほど。この店では、ビーチサンダル(4.99$)やメルボルンの路面電車の模型が、球形のケースにきらきら光る紙とともに入れられた置物(1$)や、ペン立て(5$)を買った。

   続いて、お土産専門店へ。コアラやカンガルーのぬいぐるみから、オーストラリア先住民アボリジニの工芸品まで様々な商品が並んでいた。チョコレートのような食品はないのか、と探していると、マカダミアナッツをチョコで包んだお土産を発見した。9.95$で15個入りだった。自宅用、部活の後輩用、親戚用として、合計3箱購入した。また、エアーズロック(行きたかった・・・・・・)やシドニーのハーバーブリッジ、メルボルンの路面電車などの写真が載ったL判アルバムも6$で購入。「もしかして中国製では?」という嫌な予感がして商品を見回してみたが、“Designed in Australia(オーストラリアでデザインされた製品)”とあったので、ほっとした。

 一旦昼食をとることになった。フードコートの入り口で、ホストマザーが「何にする?ハンバーガー?それとも・・・・・・」と私に聞いた。ちょうどすぐそばに“HUNGRY JACK'S”というハンバーガー店があったので、「ハンバーガー」と答えた。F君もカトリーナもそれに同意して、中に入った。看板のメニュー表を見てみると、日本のマクドナルドほどではなかったが、結構いろいろなメニューがあった。私は“whopper”という、ハンバーガーにポテトや飲み物、アイスのついた5$のセットを選んだ。ということで、4人全員が5$のセットになった。アジア系の店員が“May I help you?”と言い、ホストマザーが早速注文していた。すぐに4人分のセットが出てきた。フードコート内の空席を見つけ、そこに座った。

 早速、袋からハンバーガーを出した。

   中くらいのサイズを頼んだはずなのに、ハンバーガーはかなり大きかった。やはり、欧米人の体格に合わせたのだろう。その分、挟んである肉は日本のものより厚かった。アイスクリームは、ビターチョコのチップが入っていた。暑かったので、アイスクリームは大変おいしかった。せっかくなので、ホストマザーとカトリーナに“Can I take a picture?(食べている写真を撮ってもいいですか?)”と聞いてみた。ホストマザーは、“Sure.(いいわよ)”と快諾し、娘と一緒に2人で写ってくれた。この後もいろいろとお世話になったので、後でプリントして送らねば。

 ところで、オーストラリアにもマクドナルドはあるのだろうか。早速聞いてみた。

私:Is there the McDonald's in Australia?

ホストマザー:Yeah.(ええ、あるわよ)

 オーストラリアにもあるらしい。だが、モスバーガーやロッテリアについては、「モスバーガー?ロッテリア?何それ?」という顔をしていた。

 食事を終え、ショッピング再開。ホストマザーとカトリーナは別の店に行くと言って、土産店を出て行った。ホストマザーから「婦人用の店だから、ボーイズは入っちゃダメよ」と釘を刺されたので、歩行者天国の通りを少し歩いた。夏の日差しが強い。道を行く人の7割ほどはサングラスをかけていた。オーストラリアは紫外線が強いので、サングラスをかけた人が多い。ただ、短期滞在であるためなのか、旅行の事前指導で「サングラスを絶対に買いなさい」とは言われなかった。

 道路中央の木陰では、南米系の男性が、やはり南米発祥の「コンドルは飛んでいく」やビートルズの「Let It be」を演奏していた。彼らの前にはお金を入れる皿があり、聴衆の中から時々人が出てきて、小銭を入れていた。昨日のバス車内で、ガイドさんが「オーストラリアは、140カ国の移民からなる国です」と言っていたが、結構貧富の差が激しいのだろう。

 通りには、セブンイレブンがあった。日本と同じで24時間営業だった。だが、店舗面積は狭く、日本のように電気をこうこうとつけていなかった。

 ホストマザーとカトリーナが出てきて、今度は一緒に別の店に入った。お土産店と言うよりも、日用品を揃えた雑貨屋だった。ホストマザーとカトリーナは、服を選んでいたが、私はお土産用のガラス製キーホルダーを見ていた。1.95$という手ごろな値段だったので、1個買った。2人もどうやら決まったようで、会計を済ませて一緒に店を出た。

 だが、これだけでは足りなかったようで、近くの店に入り、さらに服を買い込んでいた。こちらの店は若干高めで、私は何も買わなかった。

 ホストファミリーから「そしたら、海に行きましょう」と言われたので、一緒に海に向かった。ビーチに近づくにつれて人の数が増えてきた。信号機のある交差点を渡った。歩行者用信号機は日本のものと似ていたが、「プチューン」という音とともに青に変わり、その間は「バババババババ」という意味不明な音が流れていた。翌日歩いたシドニー市中心部の信号機もそうだったが、なぜこのような音が出るのか結局分からなかった。これなら、小鳥の鳴き声や「通りゃんせ」の流れる日本の信号機の方が耳にやさしいような気がした。

 道路を渡ると、そこはもうビーチだった。青空、青い海、白い砂。それは、言葉では簡単に表現できないほど美しい風景だった。シドニー市の人口は400万人を超えているので、大都市からの近さでは、東京だと江ノ島海岸あたりになるのだろうが、夏になるとテレビで流れる上空からの江ノ島海岸は、あまりきれいとは言えない。それに比べれば、このマンリービーチは、このまま波しぶきの中に飛び込んで行きたいくらいきれいなところだった。海岸にはゴミがほとんど落ちておらず、シドニー市民の意識の高さがうかがえた。

 波は高く、サーファーたちが波間に浮かんでいるのが見えた。ビーチでは、日光浴する人、おしゃべりを楽しむ人など、それぞれが思い思いの時間を過ごしていた。カモメも飛んでいた。後でホストマザーに「この鳥はなんと言うのですか?」と聞いてみたら、“seagull”と言っていた。英語でカモメは“seagull”と言うようだ。

 

 海をしばらく眺めた後、帰ることになった。だが、帰りに今晩の食材を買い、またOfficeWorksに寄るようだ。スーパーはマンリーから車で5分ほどの場所だった。地下駐車場に車を停め、長いスロープの通路を通り、店内に入った。カトリーナがカートを押した。ケチャップや大きなボトルに入ったジュース、シリアルなどを買い込んだ後、車に戻った。車の中で、私はホストマザーにホストファザーの仕事について聞いた。

私:あなたのご主人(=ホストファザー)の職業は何なのですか?

ホストマザー:バスのドライバーよ。

私:へぇ。今日はお仕事なのですか。

ホストマザー:そうよ。16時〜1時まで。

私:深夜の?

ホストマザー:ええ。だから、家に帰ってくるのは2時くらいになるわね。

私:それは大変ですね。

 20分ほどでOfficeWorksに着いた。だが、そこでトラブルが発覚した。何のトラブルかは分からなかったが、「もう一度家に帰ってやり直すことになったわ」などとホストマザーが言っていたので、印刷して欲しいデータが自宅から店まで上手く送信できていなかったのだろう。機嫌を悪くしたホストマザーの運転が、少し荒くなった。

 家に着くと、ホストマザーはホストファザーを呼び、急いでパソコンのところに行き、またああでもない、こうでもないと言い合っていた。その間、私とF君は買ってきたものを部屋に置いてから、犬のセインリーたちと遊んでいた。花やチョウの写真も撮った。

 空を複葉機が飛んでいた。日本では、滅多に見られないのではないだろうか。機体が赤かったので、映画「紅の豚」の主人公、ポルコ・ロッソの乗っている飛行機を思い出してしまった。

 あまりにも静かで、しかも心地よい風が吹いてきた。セインリーたちも、昼寝を始めてしまった。

 ようやく正常に送信できたらしく、ホストマザーが「またOfficeWorksに行くけど、ボーイズは来る?」と誘った。もっと外に出てみたかったので、ついていくことにした。ただ、ホストマザーの機嫌はまだ悪く、“I hate a computer!(コンピュータなんて、大嫌い!)”と恐い顔で言った。車は、ホストマザーの怒りのエネルギーを転換するように、直線道路をびゅんびゅん飛ばした。前方に右折の遅い車があると、“Hurry up!(早くしてよ!)”と独り言を言っていた。

 OfficeWorksでは、また店内の商品を20分ほど見て回った。今度は上手くいったらしく、ホストマザーに笑顔が戻った。結局、今日だけで3回もOfficeWorksに行くことになった。用事が終わると、そのまま家に戻った。

FGood bye,my host family.

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