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@鈍行列車で長崎へ

2007年(平成19年)10月27日、トワイライトエクスプレスが団体列車として長崎駅まで運転されました。その撮影のために、私は長崎駅まで向かいました。

 「来月にトワイライトが長崎に行くよ。もちろん佐賀を通るね。詳しくは鉄道ダイヤ情報を!!」

 2007年(平成19年)9月のある日、知り合いの車掌さんからこんなメールが来た。トワイライトが長崎に?何で?と思って、「鉄道ダイヤ情報」を買い求めるべく、早速書店に行った。ところが、本は売り切れ。いろいろな書店を回って、ようやく佐賀駅構内の某書店で発見した。そして、本当にトワイライトエクスプレスの長崎入りについて書いてあったのだ。JR発足20周年記念の企画らしく、「日本列島縦断 華麗なる列車の旅8日間」の一環のようだ。幸いにも、長崎入りするのは10月27日(土)。学校の行事予定表を確認すると、27日は休み!というわけで、長崎行きの旅行を計画したのだった。

 当日。私は佐賀12:07発の各駅停車長崎行き(817系)に乗り込んだ。土曜日なので、ナイスゴーイングカードが適用され、長崎まで2480円(乗車券のみ)で往復できるのだ。特急を使えば、もっと早く長崎駅に着けるのだが、メインはトワイライトエクスプレスの撮影なので往復とも鈍行を使うことにしている。昼間ながら利用客は多く、肥前山口まで立ち席となった。沿線の田んぼは稲刈りが済んで、いよいよバルーンの季節になったのだと実感できた。

 肥前山口駅で進行方向左側の座席をゲット。有明海の車窓を楽しむためである。肥前山口駅で上り特急との離合を行って発車。電車は左にカーブしながら、佐世保線に別れを告げた。歴史上、佐世保線の方が現:長崎本線の先輩格になる。

 電車は、肥前飯田駅に数分間停車した。その間、私は車外に出てホームの様子や駅名表示板を撮影した。

 対向列車との離合や特急の追い越しなどで、電車はこの後も多良駅、肥前長田駅、諫早駅、市布駅などの駅に数分間停車した。そして、そのたびに私は駅舎やホームの撮影を行った。肥前鹿島―諫早間は本数が少ないので、この停車時間を利用しないとなかなか下車できないのだ。

 肥前飯田駅を出ると、有明海が車窓の主役になった。よく晴れ、対岸の福岡県や熊本県の山々も見えた。右側(山側)の座席に座っていたスーツ姿の男性が「おぉ、すげぇ」と立ちながらその美しい車窓に見入っていた。やはり、有明海の車窓は素晴らしい。分かる人には、分かるのである。この車窓を、ニセ新幹線と天秤にかけること自体が愚かなのかもしれないが、わずか27分、実質的には13分程度の時間短縮と2700億円の税金を投入してこの車窓を潰すという動きがあるのは残念だ。仮に長崎新幹線開業後もこの区間が存続したとしても、大多数の利用者はニセ新幹線の利用を余儀なくされ、モグラとして西九州を“通過”するしかないのだから、「西九州の美」を味わう機会が失われてしまう。目のつけどころが違えば、これを観光資源として活かせるであろうに。本当に残念だ。

 長崎本線で一番列車本数が少ない肥前大浦―小長井間で乗車人数をざっと数えた。私を入れて合計15人。昼間にしてみれば、決して少ない人数ではないと思う。バスよりも、早くかつ正確に目的地に着ける鈍行電車は、地元住民の大切な足なのだと改めて感じた。電車は小長井駅に着いた。諫早湾の向こう側には、雲仙普賢岳がどっしりと構えていた。ふと手前を見ると、地元の方だろうか、干潟でせっせと潮干狩りをしていた(下の写真の左下)。長崎本線の鈍行列車に乗るということは、運が良ければの話だが、沿線の文化や人々の営みに触れる絶好の機会であると思った。

 途中の駅で、家族連れが乗ってきた。幼稚園生くらいの子供が、「トワイライトエクスプレスいつ来るの?」と母親に尋ねていた。トワイライト編成の長崎入りは、「ダイヤ情報」しか載っていないと思っていたが、もしかすると長崎県内ではマスメディアでも報じられたのかもしれない。14:49、電車は終点の長崎駅に到着した。構内には、カメラを持った人がうろうろしていた。留置線の方を見ると、「あかつき」の14系客車とキハ66系の間に、やや控えめな感じで24系のトワイライト編成が停まっていた。

 トワイライトエクスプレスの発車は16:50なので、まだ2時間ほど時間がある。なので、私は路面電車に乗って旧市街の方へ向かおうと計画している。個人的意見だが、街の雰囲気としては浦上周辺よりも蛍茶屋や大浦、西浜町一帯の方が好きである。今回は、蛍茶屋のあたりまで行こうと思っている。その前に、車両基地の外からトワイライト編成の撮影を行うことにした。ちょうど裏側に道路があったので、そこに行こうとすると、警備員の人から「危ないので入らないでくださいね」と言われ、仕方なく自転車置き場付近から撮影することになった。

 しかし、その後に来た男性は、警備員が何度注意しても無視し、撮影を続けていた。確かに、そこは駐車場の入り口になっているらしく、自動車の出入りが多くて危険な場所であった。結局、こうした警備員などから注意されても撮影を続けるという“曲がった根性”が、鉄道ファンの社会的地位を下げることになると思う。この男性の行為を反面教師に、私も気をつけなければ。

 長崎駅前電停から、蛍茶屋行きの300形308号車に乗車。しかし、撮影した写真の左側に、偶然にも「進めよう長崎新幹線」という看板が入ってしまった。でも、この看板を掲げても、長崎市民の世論は半々なのだ。長崎市民の半分は、この看板を見て「いい加減にしなさいよ、金子知事」と苦笑したり、冷たい視線を注いでいることだろう。

 次の電停から座れた。運転席に近いところで、前方風景を楽しめた。JRや一般の私鉄とは違い、自動車やバイクと歩調を合わせるかのように走る路面電車の前方風景は、実に面白い。何度見ても飽きない。

 10分ほどで終点の蛍茶屋電停に到着した。蛍茶屋の車庫では何両かの電車が休んでいて、200形204号車が少し顔を出していた。

 さて、ここからどうしようかと思い、考えた結果、蛍茶屋から長崎駅まで撮影をしながら歩いて戻ることにした。

 路面電車まつりの広告車もやって来た。私も行くことにしている。

 有名な桜町のトンネル。電車や自動車はトンネルの下を走るが、歩行者は坂を上り下りする必要がある。長崎市役所の前には、原爆で亡くなった市職員を慰霊する石碑もあった。

 40分ほど歩いて長崎駅前まで戻ってきた。歩道橋の上から3000形を1枚撮影して、駅構内へ。

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