K旅は、そう簡単には終わらない その1

春と言えば鉄道旅行。そこで、今回は、広島や京都など“四都”を走る鉄道を旅しました。

2007年(平成19年)4月2日(月)

 満腹になっていつの間にか寝てしまい、起きたのは4時過ぎだった。しばらくすると、列車は減速を始めて、厚狭駅に停車した。厚狭駅を発車すると、列車は再び闇の中を走った。5:34、列車は本州最西端の駅、下関に到着した。車内放送で、「ホームの売店で弁当やうどんの販売を行っております」と案内されたため、ドアが開くと乗客が一斉に降りた。私は、それよりも機関車交換作業の方に興味があったので、そちらを見物した。

 駅弁屋の周りには、人だかりができていた。「ムーンライト九州」には車内販売がなく、乗ってしまえば、食料調達の機会が無いので、乗客にとっては、嬉しいサービスである。しかし、時刻はまだ午前6時前。駅弁屋も大変だろうなぁ。

 発車まで時間があるので、青春18きっぷに今日の日付を入れてもらうついでに途中下車した。

 駅構内は、ガランとしていた。

   ホームに戻ると、空が少し明るくなっていた。最後尾を撮影して、先頭車に向かった。既に機関車連結作業は終了していた。列車は、5:46に下関駅を発車した。

 

 関門トンネルを抜け、門司駅に到着した。九州に帰ってきたのである。門司駅で、今度は関門トンネル用のEF81形から、九州内用のED76形に機関車を交換した。まず、下関駅から牽いてきたEF81形が客車から離れた。

 3分後、ED76形が近づいてきた。

 ゆっくりゆっくり近づき、そして連結した。

 小倉駅では、多くの乗客が下車した。おそらく、彼らは大分方面に向かうのだろう。時刻は午前6時を過ぎ、車内の乗客は大半が目を覚ましていた。

 813系とすれ違った。九州に帰ってきたのだ、と改めて実感した。列車は、戸畑、黒崎、折尾の順に停車しながら、鹿児島本線を西へ西へと走った。

 博多駅到着10分前に、最後の放送が行われ、博多駅からの乗り換えが放送された。都市高速の高架橋をくぐり、通勤客で混雑している博多駅に滑り込んだ。

 私は、直接佐賀には帰らず、これから熊本に向かうことにしている。と言うのも、JR九州20周年スタンプラリーのスタンプ設置駅を周ろうと考えていたからである。3番乗り場に停車している811系各駅停車熊本行きに乗り込んだ。

 しかし、車内は既に満席。仕方がないので、運転席後ろで立つことにした。電車は、7:23に博多駅を発車した。同時に、「ムーンライト九州」の回送列車も発車し、しばらく並んで走った。しかし、回送列車は次の竹下駅横の車両基地が終点なので、だんだん減速し、後ろへ後ろへと下がっていった。

 南福岡駅で6分ほど停車すると放送されたので、途中下車して駅舎を撮影した。

 鳥栖駅でようやく座席に座れた。もうラッシュの時間帯から抜け出しつつあり、乗客は駅に停車するたびに少しずつ降りていった。

 銀水駅でも4分ほど停まると放送されたので、もちろん途中下車した。銀水駅で降りたのは、これが初めてである。

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